戦争。
2010/08/16
学生時代、わたしは社会科が大嫌いで
歴史も政治も全然興味がなかった。
本当にひどいもんである。
去年の8月、スタジオヨギーさんのクラスに参加した時、
とてもショックなことがあった。
クラスが始まり、先生がお話してくれたこと。
「わたしは九州出身です。 東京に来てとてもショックだったことがあります。
こちらの方たちは原爆が投下された日に黙祷されないんですね」
その言葉を聞いたとき、ショックだった。
わたしは今まで原爆が投下された日をニュースなどで
耳にするだけで、あまり意識したことがない。
いや、中学生の頃、「裸足のゲン」の漫画を読んで、あまりのむごさに
自分の中から無意識に排除していたのかもしれない。
先生はきっとわたしと同じ年代だと思う。
先生はきちんと原爆、戦争の重みを知っている。
かたや、わたしは何の知識もなく意識もなく、もちろん黙祷などしない。
すごく恥ずかしかった。
同じ日本人なのに。
あれから一年が経ち、わたしの中でずいぶん変化があった。
戦争の番組や映画を観たり、本を読んだり。
先日、ある番組でとても胸が痛かったこと。
戦争を体験した方が戦争についてお話をしていた。
「私たちは本当は戦争の話などしたくないんです。 思い出すことは辛いし、
苦しい。 だから本当はもう思い出したくないんです。
でも、二度とこんな過ちをおかしてほしくないから、だから語るんです。
戦争は本当にやってはいけない、ダメなのよ。」
とても切実な言葉だった。
語ってくださる方たちの苦しさ、辛さを思うと胸が痛くなる。
好きで戦争体験を語る人がいるわけがない。
わたしたちが二度と戦争をしないために語ってくれているのだ。
戦争をなくすためにわたしたちは何ができるのだろう。
他人事ではない。
わたしたちの子孫のためにも、考えなければいけないと思う。
1歳になる姪っ子の笑顔が頭をよぎる。 嫌だ。
戦争についてきちんと向き合える機会を作ってくれた
あの時のクラスの先生に感謝をしている。
